川口市が面白い!川口未来創造異業種交流政策集団(KFC研究会)

■有山佳伸 「ファイナンシャルプランナーのマネー講座」

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「ゲリラ豪雨などの水災に備える」
いよいよ毎年恒例の梅雨シーズン到来です。昨年は、6月下旬から停滞した梅雨前線と台風3号による豪雨のほか、7月後半には九州北部の集中豪雨で大きな被害が発生したことは記憶に新しいところです。
今後も、これまで経験したことのない集中豪雨などの異常気象による災害が国内各地で起きる可能性があるので、もしもの「水災」に備えるための補償を考えてみましょう。


● 川が近くになければ、「水災」の補償は必要ないのか!?
もしもゲリラ豪雨や台風で「住まい」が被害を受けてしまうと大きな痛手になるので、「火災保険」などで備えることを頭に入れておきましょう。
火災保険はもともと"火災"による損害に備える保険なので、台風やゲリラ豪雨による"水災"の損害は、基本プランでは補償されないことが多いです。
「我が家は近くに川がないから、水災の補償はいらない」と考えている方は要注意。
最近は特に、大都市圏での"水災"による被害が目立ちます。たとえば名古屋の集中豪雨では、排水が追い付かず道路が川のようになり、家や店舗が水に浸かってしまいました。また最近では、広島の土砂災害で多くの家が埋まった報道もありましたが、これらはいずれも"水災"の補償範囲に含まれます。
"水災"の補償が不要だと言い切れるのは少数の方ですので、一度、保険証券の内容を確認することをお勧めします。

● 一戸建ては、「家財」の補償もお忘れなく!
火災保険で知っておきたいのは、「建物」と「家財」とで別契約になっている点です。賃貸物件の入居者が契約するのは「家財」の補償で、「建物」部分は大家さんが契約している、といった具合です。
マイホーム購入者の火災保険を見ると、「家財」の補償がないケースが少なくありません。住宅ローンを契約する際に「建物」の火災保険を契約することが条件となっている場合が多い一方、「家財」は条件になっていないことも原因の一つです。
もし、「建物」にしか火災保険を付けていないと、例えば台風で飛ばされた屋根については補償されますが、その屋根から雨が吹き込んで家具や家電等が水浸しになっても補償されません。
一戸建てにお住まいなら、「家財」の補償も忘れず検討しましょう。



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