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■有山佳伸 「ファイナンシャルプランナーのマネー講座」

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「税金もクレジットカードで賢く納める!」
そのメリットと注意点

最近は、クレジットカードで支払える税金の種類が増えてきました。所得税や相続税、贈与税などの「国税」のほか、自動車税や地方消費税などの「地方税」も支払えたり、固定資産税までクレジットカード払いできるようになった自治体もあります。そこで今回は、税金をクレジットカードで支払うことのメリットと注意点をご紹介します。

● クレジットカードで支払うと、手数料がかかる
クレジットカード(以下カード)で支払うメリットとしてよく知られているのは、カードごとに決められた割合のポイントが付与されることだと思います。カードポイントを貯めている方にとって、税金の支払いでもポイントが貯まるのは、メリットに感じられると思います。
また分割支払いができるカードも多いため、自分のフトコロ具合に合わせて、支払う金額をコントロールできるのもメリットといえそうです。
一方で、カード払いには注意点もあります。まず、カードでの支払いには手数料がかかります。さらに、分割払いを選択すると、納付手数料とは別に手数料がかかります。
納付手数料額は、税額が1万円までは82円、1万1円から2万円までは164円、2万1円から3万円までは246円、・・・と、1万円増えるごとに82円が加算されます。税額が10万円なら、納付手数料は820円かかります。

● カードの「ポイント付与率」と「換金率」をチェックする
カード払いには手数料がかかるため、利用するときにはそれを上回るポイント付与率になるかどうかを確認する必要があります。ポイント付与率は、「100円で1ポイント」、「1,000円で1ポイント」のように、カードごとに異なります。
たとえば、付与率が0.5%のカードの場合、支払額が1万円だと50ポイントです。1万円の納付に対しては82円の手数料がかかりますので、1ポイントが1円の換金率(電子マネーやキャッシュバックにする割合)であれば、実質的には損をする計算です。
これに対して、ポイント付与率が1%のカードなら1万円で100ポイントになり、換金率が「1ポイント=1円」でも手数料より多くなります。また付与率が0.5%でも、1ポイントの換金率が3円になるカードもあります。その場合は1万円の納付で「50ポイント×換金率3円=150円」相当になり、手数料を上回ります。
カードで税金を支払う際は、使用頻度の高いカードを無意識に使ってしまうと、かえって損をする可能性もあります。支払う前には、必ずポイント付与率や換金率も確認して、納税も有利に済ませましょう。



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